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シマダノメ

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シマダノメ ピンポイントーク 第1回 西村恭史 選手 × 生駒仁 選手

『シマダノメ』3つ目のコンテンツとしてスタートする「ピンポイントーク」は、ピンポイントな一つのテーマに沿って二人の選手にトークしてもらう企画です。第1回目に登場するのは今季、清水エスパルスからの期限付き移籍で加わった西村恭史選手と、横浜F・マリノスからの期限付き移籍を延長、北九州で3シーズン目をプレーしている生駒仁選手。ダブル・インタビューのテーマは『コンバート』です(取材日/4月1日)。

―西村選手はボランチを本職とする選手と聞いていましたが、北九州に加入してからフォワード、トップ下でプレーしています。生駒選手は今季で3シーズン目を北九州でプレーしています。昨季まではセンターバックとしてポジションを争っていましたが、今季は右サイドバックとして試合に出場しています。つまりお二人とも本来のポジションから新たなポジションでプレーする『コンバート』を経験中ということですので、今回のピンポイント・テーマは『コンバート』とさせていただきました。まず、西村選手から、コンバートに対してどんな印象を持っていましたか?
西村
実は自分、去年もエスパルスでコンバートを経験しているんです。ボランチからセンターバックへのコンバート。実際にルヴァンカップで3バックの右センターバックとしてプレーしました。最初は自分がやりたいポジションで出場機会をつかみたいという考えでしたが、やっぱり試合に出ることが大事だし、プレーの幅も広がるし、自分にとってメリットしかないな、と思うようになりました。それからはコンバートに対してプラスのイメージしかなくなりました。
―実際にボランチからセンターバックにコンバートされてプラスになったことは?
西村
いざ自分がセンターバックでプレーするようになって、ボランチには、こういう立ち位置でボールを受けてほしいな、という思いが出てくるわけで、それは今度ボランチでプレーする時には生きてきますよね。もちろん、守備の時もそうで、こういうポジションをボランチが取ってくれたら、センターバックが助かるんだ、ということも分かりました。
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―生駒選手は北九州でほかの選手のコンバートをたくさん目にしてきましたよね。昨季で言えば、藤原奏哉選手(現・アルビレックス新潟)がボランチから右サイドバックに、國分伸太郎選手(現・モンテディオ山形)がサイドハーフからボランチへ、と。
生駒
今、名前が挙がった二人はコンバートされて試合に出続けましたよね? だから僕もヤス(西村選手)が言ったように、コンバートに対しては前向きなイメージしかありませんでした。
―外部の人間がコンバートに対して持つイメージには、多少のネガティブなものもあると思うんです。選手からすれば、そうではないということですね?
生駒
もちろん、一つのポジションにこだわりを持っている選手もたくさんいると思いますし、そのこだわりは、ある意味、プロらしくもあると思うのですが、僕の立場や状況を考えたら、試合に出ることが一番だ、との考えになるんです。
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―いま、お二人とも21歳という若さです。もしかしたら、いま、いろいろな経験を積むことで、そのうち、一つのポジションに対してこだわる、という時期が来るのかもしれませんね。
西村
そうですね、自分も北九州に来てフォワードとしてプレーするとは思っていませんでした。でも、そこで試合に出ることで経験を積めている、という実感を持ちながら日々のトレーニングに取り組んでいます。
―西村選手は清水でセンターバックにコンバートされ、北九州ではフォワードにコンバートされていますが、変換の度合でいうと、どちらの方が大きいのでしょうか?
西村
センターバックは自分たちのゴールを守ることが一番の仕事。フォワード、トップ下は得点を挙げる、そこに絡むのが一番の仕事。それぞれ役割は異なるのですが、ボランチとは役割が異なるという点、それから試合に出るため、という思いは同じなので、僕にとってはどちらのコンバートも違いはない、という感じです。
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―センターバックやボランチでプレーする時、ボールを持った時は前方への視野が広がっていますが、トップ下でボールを持つ時って、相手を背負うことが多いと思います。そういう意味ではトップ下でのプレーは大変そうだな、と思うのですが?
西村
確かにトップ下でボールを持った時の相手の圧力はセンターバックでプレーするのとは大きく違いますし、大変です。でも、そういうところでプレーすることでボールを失わない、ボールをキープする上で必要な技術が身についていくし、大変だからこそ、細かい部分で自分に足りないものも見つかっていくので、嫌ではないんですよね。
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―でも、前線でしっかりボールをキープできています。過去にフォワードの経験は?
西村
高校(大阪の興国高校)の時、最初はフォワードでプレーしていました。それからセンターバック、ボランチを。
―生駒選手はフォワードとしてプレーする西村選手をどう見ていますか?
生駒
すごい。ホントにすごい。
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―生駒選手もまさかあんな攻撃的なプレーができるとは思っていませんでしたよ!
生駒
攻撃って、楽しい。センターバックも攻撃に参加することはありますが、いまは攻撃の起点だし、自陣ゴールではなくて相手ゴールに向かってプレーするっていう、センターバックの時とはまったく違う景色が楽しいんです。もしかしたら点を取れるんじゃないかってワクワクしながらプレーする自分に気づいて、「もしかしたら、オレって攻撃好き?」なんて新しい自己発見もしたりして、とにかく楽しい。
―センターバックでプレーしていた時、攻撃参加を我慢していた?
生駒
我慢とまではいきませんが、シュートを打ちたいな、って思うことはありましたね。でも、いざ、そういう場面になっても入る確率を考えると、ここは打たない方がいいだろうと考えてパスを選択することが多くなりますよね。
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―サイドバックは攻撃に参加して、守備に切り替わったら自陣に戻る、という激しい上下動が求められますが、苦も無くやっているように映ります。
生駒
正直、しんどいです(笑)。動く範囲がセンターバックよりもかなり広いので。特にしんどいのは自陣に戻る時です。良い気持ちで相手陣内に攻め込んだ後、一気に自陣に戻る時が……。でも、ギラヴァンツ北九州のスタイルとしてサイドバックは攻撃的なポジションを取るので、その上下動ができるかどうかは、サイドバックでプレーするための必須条件ですから、一生懸命に戻ります!
―今回のテーマとはずれますが、お二人とも髙橋大悟選手とは同じ年齢で仲が良いですよね? 西村選手は清水で一緒にプレーしていましたし、生駒選手は同じ鹿児島出身ということで、小さいころからの知り合い。髙橋選手についてフリートークをしばし。
生駒
アホです。
西村
ホンマにアホです。
生駒
アホといっても、どこかほっておけない、とても可愛げのあるアホです。ですから、先輩もほっておけないと思うんでしょうし、サポーターの方々からは可愛いキャラで受け入れられているんでしょう。
西村
可愛いキャラか? それはアイツの思うつぼですよ、皆さん! 僕を馬鹿にした態度を見たら、可愛いなんて思えませんから。僕は大阪の出身なんですけど、アイツは「ヤスは大阪人の中で一番オモンナイ」って言う。そのくせ、自分の冗談に一番ウケてんのアイツですけどね!
生駒
もう皆さんご存じだと思うんですけど、忘れ物、なくしものが多い。「あれ、カギどこやった?」「ねぇ、オレの財布しらない?」なんてことがしょっちゅうです。そばにいる僕らを慌てさせてばかり。本気で気を付けてほしいです。でもね、アホなところがあるとして、とてもしっかりしたところもあるんです。まあ、そこに関しては、あまり言わないでおきましょう(笑)。
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―さて、テーマに戻りますか。西村選手は今、トップ下でプレーする上でどんなところに課題を感じていますか?
西村
何試合かトップ下で先発させてもらっていますが、結果が出ていないところが一番の課題ですね。もちろん細かい課題はたくさんあるのですが、アシストかゴールという、前線でプレーする選手に求められる「結果」をまだ出せていないのが、一番の課題です。そういう結果をまず残すことで前の選手は評価されると思いますから、まずはそこにこだわらないと。そこで結果を残せたら、細かい部分の課題克服も前向きにチャレンジできるんじゃないかと思っています。
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―得点のところで言うと、あと一歩のところまで来ている感じはします。ポストに当てたり、とか。
西村
そうです、チャンスはあるし、良いボールももらっているので、あとは自分が決めればチームも楽に試合を進めることができたと思うし、それが続けば、勝点を重ねて上位に行くことができる。そういう意味ではコンバートによって自分のプレーに対する責任感が強くなったように思います。
―プロになって公式戦でのゴールは?
西村
まだありません。アシストはルヴァンカップであるんですけどね。去年もいくつかのゴールチャンスを逃している。だから、決めないと。
―プロ初ゴール、どんな形が理想的ですか?
西村
もうなんでも(笑)。どんなに不細工な形でのゴールでもいい。
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―生駒選手も第5節のザスパクサツ群馬戦ではゴール前で強烈なシュートを打っていました。
生駒
相手を切り返すところまでは良かったのですが、左足シュートがキーパーの正面に飛んじゃいました。
―生駒選手のクロスの質の高さに驚いています。クロスを上げるタイミングも素早くていい。
生駒
自分がボールを受けて時間をかけてから上げるよりも、来たボールをダイレクトで上げる方がいい、という考えが僕の中にはあります。僕もセンターバックとしてゴール前でクロスに対応してきたから分かるんですけど、準備ができていない時に上げられるクロス対応はかなり難しいんです。早いタイミングでクロスを上げられた時、ディフェンダーはまだ自分のゴールに戻る途中の態勢にある。その時にクロスを弾き返そうとしても難しいし、クリアも大きく飛ばない。だから、今はできるだけ早いタイミングでクロスを上げようと意識しています。理想はキーパーとディフェンダーの間を狙ったスピードあるクロス。そうなるとさらにゴールが生まれる確率が高くなる。つまり、その方が相手は守りづらいということです。
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―サイドバックとしての課題は?
生駒
動く範囲が広い、ということはさっき話した通りで、だからこそ、予測の精度を高めたい。例えば、危ない形になりそうだと早く予測できれば、それだけ早く自陣に戻ることができる。そうすることで、僕自身のプレーの効率も上がるんじゃないかと思っています。
―守り方はセンターバックとどう違いますか?
生駒
センターバックは最終的にゴールを守ればいい。シュートを打たれても体に当てて防げばいいという考えがあります。サイドバックは自分の背後にスペースがあって、ドリブラーに抜かれると、そのスペースを取られてチャンスをつくられます。サイドバックは結果、自陣ゴールを守るという役目の一端を担っていますが、相手にチャンスメイクさせない、というところでの仕事が重要なので、ボールホルダーへの対応、というところで違いがあります。ここはボールを奪いに行くべきか、ステイするべきか、その判断がとても難しい。でも、最近はコウタ君(村松航太選手)が素早くスライドして僕の背後のスペースをカバーしてくれると分かったので、思い切りよく相手ボールホルダーに寄せるようにしています。
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―そもそも生駒選手はサイドバックの経験があった?
生駒
公式戦では初めてです。
―初めてで、あれだけのプレーを⁉
西村
すごいでしょ? 
―小林監督からのダメ出しもないでしょ?
生駒
いえいえ。ボールが逆サイドにある時の中央に向かってのポジションの絞り方とか。攻撃では、自分で行く時と、周囲の選手に一旦ボールを預けて、もう1回前に出て受ける、とか、そういう局面に応じた判断のところとか、そのほかにも細かいダメ出しはたくさんありますよ。
―生駒選手は西村選手のトップ下でのプレーをどう見ている?
生駒
技術が高いからボールも収まるし、僕が高い位置を取った時に、相手最終ラインの裏で受けられるようなパスも出してくれる。シュートもうまいし、ヘディングも強い。僕から見たら、万能選手です。
―あえてダメ出しするとしたら?
生駒
思いつきません(笑)。
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―西村選手は生駒選手のサイドバックでのプレーをどう見ている?
西村
うまくボールを持ち出すことができるし、技術もあるので、良い攻撃参加ができる。さっきクロスの話もしていましたが、ここまでの試合でもかなりチャンスに絡んでいますよね。それから守備も足の長さを生かしてうまくボールを絡め取ることができるし、空中戦も強いので、相手の攻撃がジンのサイドで行き詰っている。攻守で効いているから、チームにとってもジンがサイドバックでプレーすることのプラスは大きいと思います。
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―二人ともコンバートによって、かなりポジティブにプレーしている、できていることが分かりました。チームとしてはまだ好調の波に乗り切れていない印象ですが、今後に向けて一言。
西村
まだホームでの勝利をサポーターの皆さんにプレゼントできていないことはとても申し訳なく思っています。まず目の前の試合に勝つことに集中して、そうやって1試合に真摯に向き合っていけば連勝につながるでしょうし、連勝をすれば、自分はいませんでしたが、去年のような良い成績と戦いをすることができると思います。いま、チームは苦しいながらも前進していると思いますが、もっと一体感を強めて、チームとしてのエネルギッシュな戦いを見せられるようになりますので、引き続きのサポートをよろしくお願いします。
生駒
今のチームの雰囲気は悪くありません。練習でもよく声は出ているし。だから、ヤスも言いましたが、個人とチームの両方で結果にこだわり、まずは連勝というところを目指し、それができれば勢いが生まれると思います。皆さんの応援に応えられるような結果を出すために、これまで以上にチームみんなで力を合わせていきます。
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文・島田徹 写真・筒井剛史

シマダノメ ピンポイントークの第2回目は5月中旬の予定です。
誰と誰が、どんなピンポイント・テーマでトークするのか。お楽しみに!

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