INFORMATION試合情報

2022明治安田生命J3リーグ第9節
ヴァンラーレ八戸
VS
ギラヴァンツ北九州

2022.5.15SUN14:00

プライフーズスタジアム

AWAY

試合終了

ヴァンラーレ八戸

ヴァンラーレ八戸

-

前半

後半

-

ギラヴァンツ北九州

ギラヴァンツ北九州

 

  • スタジアム
  • 入場者数
  • 天候/気温/湿度
  • 主審
  • 副審
  • 第四の審判員

MEMBERメンバー

REPORT試合経過

DATAデータ

スコアレスドローに終わった第8節・松本山雅FC戦後に天野賢一監督は選手たちにこう話したと言います。

「みんなでトレーニングの質と強度の向上を図ろう」
「仲間と競争しよう」

対戦時に首位だった松本から勝点1を獲得したことは収穫でした。それも第7節・藤枝MYFC戦の前半の反省点を生かして序盤から攻守において積極的にプレーできたことはプラス材料。しかし、公式記録でのシュート本数「1」に表れるように攻め切れなかった、決定機をつくりだせなかったことは課題として残りました。

前記の天野監督の言葉の一つ目は松本戦で出た攻撃面での課題を解消するために選手と共有しておきたい基本姿勢の再確認でした。

二つ目の言葉は、今節のヴァンラーレ八戸戦に向けた準備開始時でチームが持ったプラス要素について触れたものです。つまり藤枝戦を前に新型コロナウイルス感染症の陽性者が判明した選手全員が戻ってきたこと。これに関して天野監督は次のように話しています。

「(ポジション争いの)競争がないチームというのは、それぞれの選手が良いプレーをしようと努めても、どうしても停滞感が出てくるものです。ここ数試合の自分たちもそういう状況にありましたが、選手が戻ってきたことで競争による活性化が期待できます」

例えば、松本戦で永野雄大選手と池髙暢希選手が今季リーグ戦初出場を果たし、それぞれが今後のポジション争いに向けての個人的課題をつかんだところで競争が激化するというのはチームにとって非常に良いタイミングとも言えるでしょう。

そういう意味で今節・八戸戦でのメンバー構成は楽しみの一つになりますね。では、その八戸についての情報をまとめておきましょう。

チームを率いるのは葛野昌宏監督。2018年に監督に就任しましたが大病を患い一旦現場を離れた後、19年に強化部の一員として復帰、20年はヘッドコーチ、そして昨季から2度目の監督に就任しています。

今季ここまでは第3節の藤枝戦のみの勝利。現在は4連敗中で17位と苦戦中です。システムは[3-4-2-1]もしくは[3-1-4-2]を採用。オウンゴール一つを含む総得点「4」はリーグで2番目に少なく、12失点は最多タイ、複数失点は3試合連続。攻撃はアタッキングサードに入っての精度に、守備は連係面に課題がある状況となっています。

順位やチーム状況からして八戸は与しやすい相手だと思われるかもしれませんが、選手にはそういう意識はないようです。河野貴志選手は言います。

「松本戦も首位チームだからといって硬くなることはありませんでした。それは自分たちの状況が決して良いいわけではなく、自分たちが目指すサッカーを少しでも長い時間、表現することに意識があったからです」

「今度の八戸戦も同様で、相手の状況は関係なく、自分たちがやるべきプレーを出すことに集中することになるので、相手が下位チームだからといって気が緩むことはありません」

メンタル面で心配する必要がないなら八戸戦でのポイントは何でしょうか。松本戦を含めて現在4試合連続無得点の状況を考えれば、やはり攻撃面ということになりますよね。

松本戦でシュート1本に終わったからといって攻撃のすべてが悪かったわけではありません。ボールをうまく前進させることはできています。だから松本を押し込むことができたわけです。しかし、崩し切ることはできなかった、そこが今の攻撃面での最大の課題と言えるようです。

「ボールを前進させる、前を向いてのプレーを意識することはできています。しかし、相手の背後を取ったあとのクロスやパスの精度が足りません」

「また、相手の背後を取ったあとの、もうひと押しのプレーが足りない。攻撃を一度阻止された後に再攻撃をするためのアイデアも欠けていました」

天野監督の上記のような松本戦の反省を踏まえると、「もうひと押しするためのパワーをいかにつくりだしていくか」が現在の攻撃面における大きな課題であるように見えます。そのパワーをいかにしてつくり出すのかのヒントは天野監督に聞いた八戸戦に向けた準備週間の練習テーマにあるように思います。

「後方からいかに効果的な縦パスを入れられるか。ゴールキーパーも含めて積極的にボールを前に持ち出して良い縦パスを入れられる状況をつくりだすこと」

「後方からの縦パスを受ける前線の選手のプレー精度と、そこからコンビネーション・プレーに展開していくこと」

そう話す天野監督は、前線の選手がボールを受けた時に相手守備網を破るための十分なエネルギーを備えているかは、後方から始まるボールの動かし方も重要だと認識しているようです。単にボールをつなぐのではなく、前線の選手が推進力を持ってプレーできるようなボールの運び方をするということ。

あとは積極性でしょうか。後方からの縦パスも積極性なくしては入れられません。クロスやパスの精度はさておいて、1本や2本のミスでその後のプレーが消極的になったのではゴールという目的は遂げられません。3本でダメなら5本目、6本目を狙う。

また、そういう積極性を持続できるチーム内の認識と、それによるムードの醸成も必要なのでしょう。一つのプレーがうまく行かなかった後に「よし、次のトライだ!」。そういう声掛けが頻繁に出れば良い攻撃の数、チャンス数、シュート数も増え、得点力も上がる。そういう流れが生まれるのではないでしょうか。

そして積極性の発揮と維持は「自分たちがやるべきことをやっていれば良いサッカーはできる、と信じること」(天野監督)で可能になるのでしょう。

北九州から八戸の移動時間は6、7時間を要するそうです。「移動距離が長い、またピッチの状況もミクスタとは大きく異なるとも聞いています。そういう環境に負けずに良いものを出していく、そういう選手のたくましさにも期待したい一戦です」(天野監督)

積極性とたくましさを発揮して、それを自分たちの手ごたえとする。15日、アウェイでの八戸戦がそんなゲームになることを期待しましょう。

[文:島田 徹]

MATCH DATA マッチデータ

STATS スタッツ

スタッツ スタッツ

THE LAST TIME STARTING LINEUP

GK 33 蔦 颯
DF 39 近石 哲平
DF 38 藤井 航大
DF 16 小林 大智
MF 48 相田 勇樹
MF 8 有間 潤
MF 28 江幡 俊介
MF 14 前澤 甲気
MF 27 丹羽 一陽
FW 9 島田 拓海
FW 20 萱沼 優聖

THE LAST TIME STARTING LINEUP

GK 1 吉丸 絢梓
DF 4 河野 貴志
DF 23 藤原 広太朗
DF 24 前田 紘基
DF 44 藤谷 壮
MF 7 佐藤 亮
MF 11 永野 雄大
MF 17 針谷 岳晃
MF 25 池髙 暢希
FW 13 前川 大河
FW 18 中山 雄希

RADAR CHART レーダーチャート

レーダーチャート レーダーチャート

PATTERN 得点パターン

得点パターン 得点パターン

RANKING 得点ランキング

得点ランキング 得点ランキング

HOT ZONE ホットゾーン

ホットゾーン ホットゾーン

COMMENT監督コメント

MANAGER

天野 賢一Kenichi AMANO

[試合総括]
残念な敗戦になりました。八戸さんも苦しいチーム状況の中で、今日みたいな戦い方をする事は予想しながら準備してきました。環境的にもピッチがあまり良くないとか風があるとか、八戸さんが長いボールを使って押し込んでくるとかそういう事は予想して入ったんですけど、なかなか前半はそういうものに対してうまく自分達がボールを運べずに押し込まれる展開が続き、非常に難しい状況でした。ただ、その中で選手達も少し割り切りながらプレーをして0-0で折り返してくれたというところです。

後半になって少し自分達の持ち出す形を変えながら、特に右サイドの方から起点を作って攻撃を組み立て、少しチャンスはできてきたと思うんですけど、その中で交代選手も使いながら点を取れればというところで進めました。いくつかチャンスらしいものがあったので、そこを決められればなと思ったんですけどなかなか上手くいかずに、最後失点を食らってしまいました。すごく残念な結果になりましたけど、来週天皇杯を挟んでまた次のホームゲームY.S.C.C.横浜戦があるので、そこに対してチーム全体でもう1回今日の課題を修正してやっていきたいと思っています。

Q:この試合まで4試合ノーゴールで今日の試合まで空きが10日間ほどありましたが、その期間で強化した部分や、八戸戦に向けて取り組んだことはありますか?

A:後ろからの持ち出しの部分とか、積極的に縦にボールを入れて前でコンビネーションをすること。サイドを起点にしながら破っていくことや、そこからの守備への切り替えなど、そういう部分をトレーニングでやりました。トレーニングした部分が、今日の色々な環境の部分もあったんですけど、なかなか出せなかったというのが正直なところです。それに関しては私自身も悔しい気持ちがあるし、選手達もやりきれなかったところはあると思っています。

Q:次節に向けての意気込みをお願いします。

A:ボールを後ろから前進させることに関しては、試合によって相手も違うし、先週の松本戦だったらうまくできていたところなんですよね。そこが今日に関しては相手も違えば環境も違う訳で、そこら辺で出せなかった部分はありますけど、そこは自信を持って続けていけばいいと思うんですよね。前進した後のもう1個を破っていくところの積極性とか、そこのイメージの共有は必要だろうと思っています。なかなか点が入らないと選手達も硬くなったりとか、積極的に行けないところがあるので、そこら辺をもう少し促しながら思い切ってプレーすると言うか、チーム全体がもう少し画を共有しながらやれればいいと思います。そういうところをトレーニングを通じてやれればと思います。

COMMENT選手コメント

PLAYER

永田拓也Takuya NAGATA

Q:今日の試合を振り返ってください。

A:特に前半あまりうまくいかなかったです。ビルドアップ面でうまくいかず、ゴール前に行くシーンがなかなか作れなかったのはありますけど、後半になってある程度修正できた部分はあったと思います。ただ、ここ数試合シュートも少ないですし、もっともっとゴール前に行くプレーがチーム全体として必要だと思います。

Q:ここ数試合はピッチの外から試合を見て、久しぶりにピッチに入った中で感じたことはありますか?

A:皆の動きが合っていない部分がありますし、もう少し行くときは強引にでも行っていいと思います。そういうプレーが必要なのかなというのはピッチの外で見ていて感じましたし、そういうプレーを自分もできれば良かったんですけど、なかなか相手があることなのでできませんでしたが、また次からできればいいと思います。とりあえず、もっとシュートを打ちたいですね、もっと前に行きたいです。

Q:来週天皇杯挟んで次節ホームゲームを迎えます。

A:どの試合も勝つしかないと思いますし、まだ9試合ではなくて、もう9試合終わってしまったので、危機感を持ってチーム全体としてやっていきます。

PLAYER

上形洋介Yosuke KAMIGATA

18

Q:今日の試合を振り返ってください。

A:古巣相手ということで、僕自身もすごく楽しみにしていた一戦でした。ヴァンラーレらしさを存分に出されてしまって負けてしまったので、次北九州のホームでやる時はしっかり借りを返せるようにやっていきたいと思います。

Q:古巣対戦でこのスタジアムは風が強いことはご存知だと思うんですけど、改めてこの中でプレーしてみて影響ありましたか?

A:芝のねちっこさとこの風と、なかなか僕達のサッカーをやるには難しい環境だったと思うんですけど、逆にヴァンラーレのスタイルに合った環境ということで、そこで強みを出されてしまったのかなと思います。

Q:これでチームとして5試合ノーゴールということになりました。フォワードとして感じる部分があるかと思いますが、それも含め次節への意気込みを改めて聞かせてください。

A:今シーズンは途中からの出場が多い中、今日は15分くらいチャンスを頂いた中でゴールを決めきることができなかったし、もっともっとチーム全体としては思い切りの良さというのを出して、ゴール前に入っていく迫力だったり遠くからでもシュートを狙う意思だったり、そういう意識的なところを変えていくべきかなと思います。僕自身もフォワードは時間ではないと思っているので、与えられた時間の中で結果を残せるようにもっともっとやっていかなければいけないと思っています。

PHOTO GALLERYフォトギャラリー

HIGH LIGHTハイライト